コールマンのバーナーの代表格に「スポーツスターII 508A」があります。
ホワイトガソリンを燃料とするバーナーで、最近主流のガスバーナーと比べると面倒な点がいくつかあります。しかし、その手間こそがアウトドア遊びの醍醐味。
ポンピングという面倒な作業、タフに扱える頑丈な本体、お手軽なガスストーブにはない魅力がたくさん詰まってます。
ちなみに僕の最初のバーナーも508Aでした。このバーナーでキャンプの楽しみ方が一気に増えたのを覚えてます。きっと売れ筋はガスバーナーだと思いますが、ホワイトガソリン式のバーナーも負けていません!
キャンプ初心者にもお勧めしたいアイテムです。
コールマンの名品「508A」
かなり前から愛用してるコールマンのガソリンストーブ508A。
いつ製造されたのか調べたらびっくりしましたよ。
頑丈すぎるぜ508A。。。
製品スペック・特徴
- 寒さに強い
- ホワイトガソリン(他燃料は不明)
- 火力:2,125kcal/h
- 重量:約960g
- 燃焼時間:1.5h〜3h
508Aの優れた点
ドロップダウンに強い
なんといっても508Aの特徴はホワイトガソリンストーブであること。
ガソリンストーブなので寒さに強く、氷点下でも問題なく燃焼します。
これがガスだと全然ダメ、外気が低いと火力が落ちて(ドロップダウン)使いものになりません。しかしガソリンストーブは氷点下でも使用可能。
使い続けると圧が弱まり火力が落ちてきますが、追加でポンピングすることで復活します。(ポンピング中は火傷しないようにね)
こうして寒い外気にも強いボディはキャンプでかなり有利なんですよ。
例えば朝、気温が低くても普通にお湯を沸かしてコーヒーを飲めたり。これがガスバーナーだと火力が弱くて苦労するんですよ(寒さに強いガスバーナーなら別ですが)
あと夜、山の気温はグッと下がるのでガスバーナーの威力も弱まるの。なので、この508Aがあるだけでキャンプがかなり快適になります。
初めての1台に選んでもよいくらい、使い勝手のよいバーナーです。
ちなみに寒さに強いガスバーナーはこちらで紹介。
【登山・釣り・キャンプ】一体型シングルガスバーナー | おすすめランキング10選 - アウトドアINFINITY
タフなボディ、セルフメンテナンスOK
雑に扱っても壊れる様子なし!(^_^;)
そもそも作りがシンプルなので、故障しにくい構造になってます。交換パーツが公式から発売されてるので、自力で交換してる人が多数います。
説明書はここからDL可能。
ポンプやジェネレーターなどのパーツはここから購入可能です。
パーツ|キャンプ用品やアウトドアならコールマンオンラインショップ
ちなみにどのくらい長持ちしてるかと言うと、僕のバーナーはこんな感じ。裏面の製造年を見てみると。。。
右下の数字が西暦、左下が月です。なのでこれは2000年3月製造のバーナーのようです。もうそろそろ20年選手ですよ、人間なら二十歳だw
こんな古いんだなぁ・・・以前書いたファイアグリルより長持ちしてますよ。
暖房器具にもなる!
別売りのパーツをパコッと被せることでヒーターに変身!
その名も遠赤ヒーターアタッチメント。写真はありませんが、火を入れると真っ赤っかに熱せられほんのり暖かくなります。一種の補助暖房ですね。
508Aのデメリット
ガスストーブより面倒
ガソリンストーブの特徴でポンピング作業があります。
写真のようにレバーをシュポシュポ押すことで内部の圧力を高め、その力でガソリンが噴射されるのですが、慣れてないと腕が疲れます。ちょーっとだけ疲れます。
このポンピング作業が愛おしいんですけどね。
そうでない人からすればこの作業は邪魔でしょう。使いたい時にすぐ点火できないのがデメリットですね。
あ、着火装置もありません。ライターで火をつけます。
重い!本体960g
ホワイトガソリンを入れると1kg近くになるのでは?
ただこの重さのおかげで安定感があるんですけどね。デメリットだけどメリットでもある、ただ・・・歩いて持ち運ぶには重いですよね(^_^;)
火力調節が苦手、男のフルパワー
案外これが一番のデメリットになるのかも?
弱火ができません、消えます!
使用可能なのは中火〜強火、この領域だけです。まぁ常にフルパワーでいきましょう。
火力調整は本体横に飛びでた赤レバーを回します。
大きな鍋を調理中だと輻射熱で本体がめちゃくちゃ熱いです、火傷に注意!必ず軍手や革手袋を使用して回しましょう。
ちなみに本体がメチャクチャ高温になることが多々ありましたが、爆発することは一度もありませんでした。熱せられることを前提に頑丈に作られてるのかも。。。
その燃焼音、爆音です
僕は好きなんですけどね、力強くて。
僕は音がうるさくて有名なドラゴンフライも愛用していますが、なかなかどーして508Aも爆音です。
ちなみに本燃焼するまでは火力が安定しません。
本体がやる気だしたら青く美しい炎に変わります。それまでは火柱注意w
実際に使用した感想
もう上に十分感想を書いてるので不要かもしれませんが、使ってみた感想を改めて言ってみると・・・
カッコいい
これに尽きます。
僕はバーナー部分に燃料の管が通ってるデザインに弱いんですよ、ちょっとメカメカしいと言いますか。当然508Aにも同じような管が通ってますし、ポンピング作業も楽しい。特に調理中に追加でポンピングしている時は「俺アウトドアしてんな〜」と充実感がすごいです。
これがガスバーナーだったら「あぁ、寒いから火力弱まってるー!みんなで缶を温めるんだー!」と男数人でガス缶をさすさす温めてますよ。ダサいっしょw
お腹でガス缶温めてたこともありますからね、わたしゃ鳥か(汗)
そうそう、裏技で508Aにはこうやってお湯を温め続ける方法があります。
ちょっと周囲を温めつつ、熱燗もいけちゃう。タープの中の空気が少し暖かくなるので便利なのだ。
あぁ、レトロなデザインもたまらない。
よくよく見ると素敵なデザインですよ、ほんと。
コールマンの歴史が詰まった名品
著作権の問題で写真を貼りませんが、初代は1940年頃。そこから何度も改良されて今に至るわけです。レトロなバーナーを好んで使う人も多く、508のかなり前身の500等をコレクションしてるキャンパーも多いです。
中古ショップや、アンティークなキャンプ道具を扱ってるお店を探すと残ってるかもしれません。僕の好きなアウトドアショップのアンティークを扱ってるのでお勧め。ちょっと内緒にしときたい店ですけどね。
新しいキャンプスタイルを提案し続ける ALASKA MOUNTAIN STORE 【金沢】 - アウトドアINFINITY キャンプ道具から登山道具をレビューするブログ
508Aはロマンなのだ
火を消した時に残る赤い炎。
このバーナーが絶やさず燃やし続けてきた炎の形でもあります。
先人たちが愛し、今も改良され生き続ける愛すべきストーブ、それが508Aなのです。
昔のキャンパーが見上げた星空を僕たちも見ているのだろうか?
僕たちの炎も次の世代に受け継がれるのだろうか?
隊長でした、ほんだば!