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たい焼き親子は空飛ぶ夢をみる

アウトドアとカメラの金沢ブロガー

体育会系を妬み、バカにしていた過去。しかし身を投じてみると人生観が変わり号泣する自分がいた

雑談
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昔から日陰の人生
僕の過去はそこそこのゲーマーで鉄拳3では周囲の人にまったく負けなかった。
家庭用オンリーなのでゲーセンの格闘ゲームはからきしだったけどね。
学校が終わればそのまま帰宅し友達の家に直行、数人の友人たちとゲーム勝ち抜き戦の日々だった。

ストツー、ターボ、ストゼロ、ネオジオ、餓狼スペ、サムスピ、鉄拳、バーチャ、あとバーチャロン、オラタン

1人用ゲームも少ない小遣いで楽しんでた。
ドラクエ、FF、バルケン、レイノス、聖剣、シレン、エキサイトステージ、などなど。

運動神経は皆無、好きなものは下ネタ、青春を楽しんでる体育会系の連中とは真逆の学園生活。
今もだけど当時の性格は歪んでた。
体育会系への劣等感、パッとしない日々、脳筋なんて言葉はその時なかったけど、体育会系のしゃしゃり出る連中をウザいなとよく思っていた。


大学生活も歪んだまま過ごす
高校の頃と変わらずゲームばかり。
どてらを着てコタツに入り、ミカンを食べながらゲームしている。それが当時友達に言われた僕のイメージ。

新しく知り合った人に「隊長くんって笑うんだー」って言われた衝撃を今も忘れない。友達が少ないせいか、無表情が多かったらしい。

調子こいて一人遠方の大学に行くもんじゃなかった。
友達がいないのはなかなか辛かった。それでも大学後半になれば友達が数人でき、やはりゲームしていた。


社会人になって人混みが怖くなる
都会で就職したけど他人との距離感が辛かった。
なぜ電車では他人とこうも密着しなきゃいけないのか。どうして渋谷はこんなに人が多いのか。スクランブル交差点はまるで西と東の大合戦のように思えた。

新生活で友達はまたいなくなり、一人ぼっちになった。久しぶりの独りぼっちはかなり寂しいものだった。
そして都会は恐ろしい。
怖い人がたくさんいる。
もし絡まれたらどうしよう。。。


強くならねば。

1人だからこそ強くならねば。

何があっても平気なように。

何があっても行動できるように。

向かったのは格闘技のジム。

中は建物の陰で見えなかったが、夜通るたびにバシーンバシーンと音が聞こえていた。それと息遣いなのか「シュ!シュ!」の声も。

ここで僕も習おう。
軟弱でひ弱な自分を変えよう。
あれほど嫌悪していた体育会系だけど、僕は変わりたい。

ある夜、そう決意し入会用に数万円ポケットに突っ込み向かった。

が、ダメだった。
どうしても入る勇気がない。

ウロウロとジムの前を歩く。
ダメだ、やっぱり怖いんだ。

格闘技とはかけ離れた存在の自分、きっと痛いし骨も折れるかもしれない。
痛いのは怖い!!

その日はそのまま帰宅し、1ヶ月経った頃に再びジムへと向かうのであった。
1ヶ月間、行動を起こせない自分のチキンさに充分嫌気がさした。
もういいだろう、少しは痛い目を見て、自分の考えを強制的に変えるんだ。

ようやく門の中へと歩を進めれた。

初めて見る格闘技の世界

噛み噛みながら入門したいことを伝えた。
いきなり参加する素人は珍しいらしく、とりあえず今日は見学して、見てから決めなさいと。
そうして2時間弱の間ずっと見ていたわけだが。。。

正直、ドン引きだった


え、なにこれ、本当に殴り合うの?

うわ、蹴ってるやん、痛いぞ今の音は・・・

さっきからシュシュシュシュ言って機関車なの?

素手で殴ってるし、血もついてるやん、うわぁ


後から教えられたけど、回り稽古を見てる僕の表情はすごく引きつっていたらしい。
そりゃあんな物を初めて身近で見たのだ、かなりドン引きな顔だったことだろう。

変わるためにも僕は入らないといけない。
参加の申請書、怪我した時の保険や誓約書のようなものを書いて月謝を払った。

「鍵はここにあるから、いつ使ってもいいからね」

仕事で行けない日もあったけど、練習にはなるべく参加した。

人を殴り、殴られるということ
練習でも非常に痛かった。
胸筋は青アザだらけになり、腕も紫色に変色。
お腹に一発食らえば吐きそうになる。

パンチを捌く方法、蹴りをいなす方法を教わったけどそれでも痛い。
ガード&捌いてるはずなのに腕全体が変色してるってどーなのよ?

それでも面白かった。
ジムで友達は増えないし、初心者として扱われてるし、ヘッポコすぎて泣きたくなるけど、初めて経験する成長が楽しかった。


いつしかゲームはデッドオアアライブばかりしていた。(格闘家のモーションキャプチャーしてるので動きがリアル)

格闘漫画にもハマった。

家では素振り、体捌きの練習。
そして筋トレ。体重が軽かったせいだろうけど、片手腕立てもたくさんできた。ありえない
変化が嬉しく、夢中でハマった。

ハマりすぎて筋肉痛でも練習に参加してたことが災いし自滅した。

筋肉痛をおして練習してたせいで怪我してしまったのだ。

足の指をバキッとやってしまい、筋がずれたか避けたのか指が勝手に曲がり出す。
結果、半年近く金具で固定する羽目になり、治ったら今度はまっすぐに固まった指を曲げる。
それは地獄の痛みだった。


半年で人間的に変化を感じた
怪我が癒える頃、ジムでは何気に友達が増えていた。
なにが良かったのか知らないけど僕が面白かったらしい。僕より強いのに慕ってくれる若い青年、隊長はなかなか見込みがあるなと言ってくれるおじさん達。
どうやらみんなからはすぐに辞めると思われてたらしい。まぁ、あんなヘボだったから仕方ない。

それがバットを蹴り折れるくらいに成長していた。
踵落としや、真上から蹴りおろすブラジリアンキックもできるようになっていた。
前蹴りを槍のように突き刺す、距離を置いて後ろ回し蹴り、遠い間合いから飛びながらの顔面蹴り。
格闘ゲームのような動きがとても楽しかった。

ガリガリだった体には筋肉がつき、自分じゃないムチムチ体になっていた。
トレーニングは素晴らしい。
精神的にも成長できる。


あんなに苦手意識を持ってた体育会系だけどすごく心地良いものになっていた。
数人集まっての自主練、鏡を見ながら横一列にならび延々ヒザ蹴り。
各自が限界を超えるころ自然と雄たけびをあげていた。もちろん自分もオォォォ!と叫びながらフラフラの汗だくになりながら特訓。

これが体育会系の世界。

案外悪くない。


転職
転職を機に辞めることになった。
あれほど夢中になった趣味なのに、みんなとも仲良くなって毎日が楽しかったのに。

なんとか試合の日まで引っ越ししないことにした。
最初で最後の試合、これまでは応援しかしてこなかったけど自分がされる側になるのだ。

ものすごく緊張する。
当たり前だ、知らない人が本気で殴ってくるのだ。
全身全霊で殴ってくる、蹴ってくる、ありえないだろ?
それもぼくの嫌いな体育会系な奴らだ、体だってたくましい、こんな根暗ゲーマーとは根本的に違う。
でも、やるしかない。

その日は最悪なことに人が足りなかったので2回出場した。
先生がこいつ出ますと立候補したのだ。
後からビデオで見返すと無様なもんだ。あれほど綺麗に蹴れたサンドバック、それがほんきのしあいになるとてんでダメ。蹴りも捌いてるつもりがモロ腰を蹴られてる。
見ていて恥ずかしい、うまくやろうとイッパイイッパイになっている。

でもね、勝てたんだよ、。
ローキックの、フェイントからの横蹴りが相手の顔面に当たったの。
オォー!って興奮したよ。
試合に勝てて嬉しかったけど、何よりも最後の試合だって事が悲しくて悲しくて。
試合始まる前からもう号泣してました。

対戦相手も困惑しただろうね。号泣して向かってくるんだから。殺し屋1じゃあるまいし。

あれから

地元でも習っていたけど昔ほどの情熱は続かず辞めてしまった。あの頃の日々はこれまでの人生で一番充実して楽しかった。あれほど夢中になれるモノと仲間にはもう出会えないだろう。

体育会系って実は素晴らしい
いや、体育会系だけじゃない。
自分が経験していなかっただけで、世の中にはきっと素晴らしいモノが溢れている。
経験してないから知らないだけで、扉を開ければきっと素敵なことが待ち構えているに違いない。

これまで何でも気にくわないことを否定する人間だったけど今はもう違う。
知らないことを決めつけることはしない。決めつけるなんてもったいない。
百聞は一見にナントカ。とりあえず経験すること。

だから、もし興味があるけど行動に移せない人がいたら一歩踏み出してみてほしい。
根暗で歪んでた僕が少しまともになれた?ように、価値観の変化が訪れるかもしれない。
根本的に性格が変わるかもしれない。

興味があることに是非挑戦してみてほしい。
もちろん僕もするつもりだ、何歳になっても挑戦していいはず。
知りもしない相手を、コミュニティを未経験で無知な自分が断定し決めつけるなんて勿体無い。否定から入らず、まず相手を知ることが大切だと思う。
嫌いだった相手を好きになるかもしれない。
楽しい世界を知るかもしれない。
自分の居場所が増えるかもしれない。


補足
あぁ、台無しになるかもしれないけど僕もけっこう失敗してる。

女の子にフラれたり。
キャンプ道具なしでツーリングに行って地面の上で眠ったり。
王様ゲームで20近く上のオジサンに氷(と大量の液体)を口移しされたり。
友達と思ってた人にネズミ講のセミナーに勧誘されたり。
日本に地震がくるのは◯◯の霊が怒ってるからだと延々電車の中で聞かされたり。
オッパイに目がくらみ、デート商法で50万の米粒みたいな宝石を買わされそうになったり

(ワンモミくらいしとけば良かったなー)

人と出会うってのはそれなりにリスクもあるけど、そんな悪いことばかりじゃないよね。
だからこのブログでもオフ会が盛んに開催されてるのかなって思うよ。

お互い色んな面白いことに挑戦し、自分の引き出しをどんどん発見していきましょう!

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